こんにちは、ハヤサカです
前回に続き、
僕が非血縁者（家族ではない人）の
骨髄ドナーになった体験を書いていきます
体験記④では
入院前の健康診断（術前健診）
血液検査で引っかかったこと
などを書いていきます
前回の話はこちら（体験記③）
目次
【結果】僕の骨髄提供は中止となりました
結論から言うと、
僕は手術前日のPCR検査で陽性となり
患者さんに骨髄提供できませんでした
（無症状、血液の数値も問題なかったのに）
今もその日のことを思い出すと
悔しさ、残念な気持ちでいっぱいです
それでも手術前日まで骨髄ドナーとして
体験したことをまとめたので
骨髄バンクに登録しようかな？
実際、骨髄提供ってどうなのよ？
と考えている方の参考になると思います
骨髄ドナーを通して感じたこと
思ったことを正直に書きます
【大事なこと】骨髄ドナー体験記公開について
本題の前に、大事なことがあります
僕の書く体験記は、骨髄バンクが設ける
『ドナーのためのハンドブック』
ドナーと患者のプライバシーを守るために
に記載されている「情報の公表について」を遵守した上で書いています
僕や患者さんを特定することを
目的としていません（ドナーと患者の接触は禁止されています）
そのため、記事やツイートの年月日は
リアルタイムとリンクしていません
（2022〜2023年の体験記とだけ）
また、僕の主観で書くため
見たこと、聞いたことの中には
誤った内容も含まれる可能性があります
（できるだけ引用元を掲載します！）
骨髄移植について正しく知りたい方は
日本骨髄バンク をご参照いただければと思います
前置きが長くなりました
それではお読みください
術前健診を受ける
最終同意（体験記③）のあと
入院する前の詳しい健康診断を行いました
これを術前健診と呼ぶそうです
内容は、
・触診
・問診（麻酔に関すること）
・採尿
・血液検査
・心電図
・レントゲン
などでした
血液検査は今回も数が多かったです
大小の容器に6本採血されました
再び性病とか、いろいろ検査に出すみたいです
手術&スケジュール説明を受ける
その後、手術を担当する医師から
手術&スケジュールの説明を受けました
そして骨髄の予定接取量が950mlであると説明受けました（え、結構多いな）
ほかにも
骨髄500ml採取するには30分以上かける必要がある
今回は950ml採取予定なので前後入れて3時間半くらいかかる
とか
体の負担を考慮して、自己血を800ml（400ml×2）採血しておく必要がある
なので、自己血採取のため2回、病院へ通う事になります
とか
入院前にはPCR検査を受けてください
とか
今回も盛りだくさんの内容でした
またこの時、
骨髄提供を受ける患者さんの情報を教えてもらいました（僕が希望したので）
年代、性別、地方など
大まかな情報を教えていただきました
詳しいことはこちらを参照ください（日本骨髄バンクQ&A）
印象に残った言葉
担当の医師やコーディネーターさんは
常に僕の様子を聞いてきます
特に印象に残ったのが、
これから先はドナーの体調が最優先です
体調を崩さないように生活してくださいね
という医師の言葉
少し嬉しかったのを覚えています
僕が「もし体調崩したらどうなるの？」と聞いたら
コーディネーターさんが
他の候補者がドナーとなります
と教えてくれました
そうだよな、ドナーの体調次第で
スケジュール狂っちゃうもんなぁ
僕の行動ひとつで、
多くの人に影響を与えてしまうことを実感しました
血液検査で引っかかる
「体調に気をつけなきゃ」
そんなことを考えていた矢先
コーディネーターさんから電話がありました
Hayatoさん、検査で引っかかってしまいました！
自己血採取の前に、もう一度検査していただきます
その結果を医師に判断していただいてから自己血採取になります
（マジか！なんの数値だ？？）
ここまできてそんなことあるんだ！
と思いながら、コーディネーターさんに
「もし再検査でも結果が悪かったら？」
と聞くと
Hayatoさんの提供は中止になります
最終同意後でも、中止になるとのことです
そこで僕は気づきました
「もしかして、総ビリルビンですか？」
そうです！その数値です！
実は僕、人間ドックで総ビリルビンという数値が毎回高く出てしまいます
以前人間ドックで再検査した時も、やはり総ビリルビン値が高く
医師から「体質かなぁ、普段から値が高い人もいるよ」と
「体質性黄疸」の可能性を指摘されたことがあります
僕がその「普段から値が高い人」なのかはわからないけど、
人間ドックの結果から、少なくとも７年前から
高い値を出していたことがわかりました
ドナー適格性判定基準なるもの
調べてみると、
骨髄バンクでの骨髄提供には
「ドナー適格性判定基準」
なるものが設けられていて、
そこには総ビリルビンの記載もありました
どうやらここに引っかかったみたいです
https://www.jmdp.or.jp/documents/file/04_medical/donor-tekikaku20191213.pdf
（参照:ドナー適格性判定基準）
ここまできたら提供したいよ
正直な気持ち
「ここまできたら提供したいよ」
という気持ちが強くなりました
ただ、医師の判断を迷わすのもいけないと思い、再検査までは普段どおり生活することにしました
それで提供できないと医師が判断するなら、仕方ないと割り切るしかありません
術前健診（再検査）を受ける
そして、再検査の日
コーディネーターさんと待ち合わせし
何度も入った診察室へ行きます
医師の言葉に勇気づけられる
採血を終え、結果を待つ間
医師からこんなことを言われました
非血縁者の骨髄提供は、とても厳しい判定基準でドナーを選定していきます
検査の結果を判定基準に照らし、医師がドナーになれるかどうか判断します
骨髄ドナー用の判断基準（血液の数値）は他よりも狭く設定されています
なぜなら、ドナーの体調最優先だから
ドナーが負うリスクを考え、厳しい基準を設け、公正に判断しているのですね
だから、仮に基準に合わなくても、Hayatoさん自身は健康ですよ
どうか、中止の場合も気を落とさないでくださいね
ここまでお付き合い頂いただけでも、患者さん、病院、骨髄バンク一同本当に感謝しています
と、フォローしていただいて
本当に嬉しかったです
あと、
ドナー候補者は同時に10人コーディネート進めてるから、もし僕が中止でも大丈夫
とのことでした
骨髄提供までの道のりが険しいことを
実感することになりました
ほかにも、結果を待つ間
「血縁者間の骨髄提供も、判断基準が厳しいの？」
とコーディネーターさんに聞きました
すると
判断基準が厳しいのは、骨髄バンクを通すからです
「骨髄バンクでドナーを探す」場合に、様々な判断基準をクリアした人の骨髄が提供されるのです
なるほど、血縁者への骨髄提供はまた別のようですね
それってつまり「若い人」だよなぁ【主観です】
↓この部分は主観で書いています↓
https://www.jmdp.or.jp/documents/file/04_medical/donor-tekikaku20191213.pdf
（参照:ドナー適格性判定基準）
▲この判定基準に合いやすい人って
結局のところ「若い人」になるのではないでしょうか？
特に「若い男性」とも考えます
体が大きく（体重が重く）なければ採れる骨髄の量が限定されますし
自己血も400ml×2採取するのは負担がかかります
病歴しかり、手術歴しかり、
血液の数値しかり
「若い男性」なら概ねクリアすることができるのではないでしょうか？
↑この部分は主観で書いています↑
再検査の結果、基準をクリアした
再検査では、無事に基準をクリアしていました！
医師に「落ち込まないで」と言われ
なかば諦めモードだったので、とても嬉しかったです
ここまできたら、完走するのみ！
次はいよいよ入院です
でもまさか、
あんなことが起きるとは…
体験記⑤へ続きます
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